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大言小語 空家対策の急務な理由

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 落語に「鼠穴」という噺がある。江戸の町で、火事ですべてを失う商人の物語だ。

 ▼田舎の田畑を遊びつぶした弟が、江戸で大店を持つ兄を頼ってくる。「奉公させてくれ」と願うが、兄は奉公人などつまらんと、弟に商売の元手を手渡す。帰り道に中を開けると、たったの3文。激して発奮した弟はやがて商売に成功し、10年後、兄に「3文」を返しにくる。兄は「あのとき余計な金をやってたら、お前は、あらかた呑んじまってたさ」と、弟の努力を称え、二人は夜通し祝杯を。「今夜は風が強いから火が心配だ」という弟に、兄は「もしお前の家が焼けたら、俺の身代を全部譲ってやる」と引き留めた。

 ▼しかし、その夜、留守宅を、本当に火が襲った。蔵の鼠穴から火は広がり、店は丸焼け。すべてを失った弟に、兄はまたも「無一文に金は貸せん」と突き放す。意外な結末は、あえてここでは省略。

 ▼江戸時代、火事はもっとも恐ろしい災害だった。火を消し止めるには周りの家を叩き壊すしかない。10万人以上が亡くなった明暦の大火もある。現代でも、東京で予想される直下型大地震で、懸念されるのは火災。関東大震災で亡くなった10万人のほとんどが火にやられた。

 ▼火事の原因で多いものの一つが放火だ。今も5件に1件はそう。狙われるのは人目のつかない空き家が多い。木造建築は火に弱い。空き家対策の急務な理由のひとつだ。

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