「幸福論的住宅論」は今回から後半に向かう。前半は主として現代社会と現代人にとって住まいとは何かを論じてきた。しかし、肝心の「住まいとは何か」を論じる意義について常に明確な根拠を示してきたわけではない。「住まいとは何か」についても、その本質に迫りきれず、そのまわりをぐるぐると回っているだけのような焦燥感も抱いてきた。ときには、全く意味のないことをしているのではないかという強迫観念に襲われることも。そこで後半では、ものごとの原理原則に立ち返ることでそうした不安を克服しつつ、「住宅論」の今日的意義について考えてみたい。
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