三井不動産、都心部で遊休不動産活用の実証開始 移動式ユニットで宿泊施設 新規事業行う会社7月設立、他の事業も始動へ
「HUBHUB日本橋人形町」は、「遊べる宿泊施設」をコンセプトに、宿泊ユニットのほか、パーティールームユニット、プールユニットの3種類のユニットで構成。今後の1都3県での展開を想定し、遊休不動産のモデル立地として、都営浅草線・東京メトロ日比谷線「人形町」駅から徒歩3分と交通利便性が高く、オフィスやマンションなどがそろう場所を選択した。従前はグループ企業が有料駐車場として利用していた。
宿泊ユニット「GUEST ROOM」、BBQデッキとキッチンを備えたパーティールームユニット「BBQ KITCHEN」、ヒーティングルームを設けたプールユニット「BADE POOL」の貸切利用可能な施設。近隣住民や会社員をメインターゲットに、自宅では難しい家族や友人が集まるBBQやパーティーなどの需要を想定した。実証終了後は、大規模シアターとしての活用やワークプレイスとしての貸し出しも検討する。
ユニットは入れ替えが可能で、今回のユニット構成は、事前に行った1万人のアンケートで最も人気があったBBQとプールを取り入れた。中国で製造し、2週間ほどで日本に搬入・設置することができる。今回のコストは、約4000万~5000万円。
事業展開の際には200m2程度の敷地を標準とし、ユニットも立地のニーズに合わせて構成を変更する。完全防音のシアターユニットなどの投入も予定。オープン前から予約が十数件あり、ShareTomorrowの佐藤貴幸新規事業部プロジェクトリーダーは、「コンビニのように、ハブハブがどこにでもあり、新しい生活スタイルになれば」との期待を込めた。なお、ShareTomorrowは、今年度内に複数の新規事業を実施する計画だ。