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都心のど真ん中「築地市場跡地」は今後どうなる?

連載 未来を先取り!最新不動産市場予測

この記事を読むのに必要な時間:約4分

■現在は東京五輪・パラリンピックに向けて駐車場を整備中

紆余曲折を経ながらも2018年10月に築地から豊洲へと移転し、都心港区に約23haという、大きな空白地帯を生み出した築地市場跡地。東京都の発表によれば、まずは東京五輪・パラリンピックの駐車場として使用することが決まっている。

築地市場跡地の正門そばから

現在の市場跡地は、周囲に工事用の仮囲いが張り巡らされていて、中の様子はハッキリしない。仮囲いの一部には「車両基地整備工事のお知らせ」の看板があり、築地市場跡地が東京都2020大会の選手や大会関係者を輸送するバス及び乗用車の管理運営を行う基地に使用される旨がアナウンスされている。工期は2020年3月11日までだ。

駐車場整備工事の案内看板

■国際展示場・展示場を中核とした4つのゾーンに区切って整備

駐車場の役割を終えた後、跡地はどうなるのか。東京都はすでに再開発の計画を「築地まちづくり方針(概要)」として発表し、その目的を「築地のポテンシャルを生かし、魅力と付加価値を高め、東京の持続的成長につなげていくこと」と明言。

国際会議場・展示場「MICE(マイス)」を中心に、「おもてなしゾーン」「交流促進ゾーン」「水辺の顔づくりゾーン」「ゲートゾーン」の4つに区切り、整備を進めていくという。

出典:東京都「築地まちづくり方針(概要)」

中核となる「MICE」とは、企業の会議(Meeting)、企業等が実施する報奨・研修旅行(Incentive)、国際機関・団体、学会等が行う会議(Convention)、展示会・見本市/イベント(Exhibition/Event)の頭文字を取った略語で、多くの集客交流が見込めるビジネスイベントの総称を指す。

この度の再開発では浜離宮恩賜庭園沿いを「おもてなしゾーン」として整備する予定で、ボールルームなどを備えた上質なホテルなどの建設も視野に入れているとされる。他のゾーンにも大規模な集客・交流施設、研究開発施設、広場・緑地などを開発する。都はこれらを2040年代の将来像として示しており、段階的に適切な機能を順次導入、整備していく方針だ。

■新たな地下鉄構想が浮上、 沿線地域の活性化にも寄与する?

都の発表の中で気になるのは、「都市基盤整備の方針」として、「都市部との連携強化に向け、地下鉄など基幹交通インフラ整備の具体化を図る」と言及している点。計画しているのは銀座エリアから築地を抜け、国際展示場までを結ぶ路線。

JR東日本が進める「羽田空港アクセス線」の一部ともつながり、実現すれば羽田と築地が直結する。国際化が進む羽田空港から訪日客を再開発地に運ぶことができ、築地と台場エリアのアクセスも格段に良くなる。ベイエリアの発展に拍車がかかる可能性はゼロでない。

さらに注視すべきは、東京都が跡地に「分譲住宅などの導入は抑制」としていること。これを、カジノを含めた統合型リゾート施設(IR)の誘致を見据えていると指摘する声もある。

いまは駐車場の整備中で、隣接する築地場外市場は訪日客を中心に人気のエリア。MICEメインの再開発で国内外からの需要の取り込みは見込めるが、IRが誘致されるとなると、インパクトはさらに高い。歴史ある市場跡地がどのように形を変えていくのか、今後の行方が注目される。

(参照:都心のど真ん中「築地市場跡地」は今後どうなる? オリンピック駐車場の後は国際展示場? それともカジノ?

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