大言小語 本当に保守なのか

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 「正妻の子と愛人の子に違いが出るのは当然だ」「最高裁の判断はおかしいし、従う必要はない」――。自由民主党法務部会は、婚外子の相続差別規定を見直す民法改正案について、〝保守派〟の議員から、強硬な反対意見が出て、すったもんだの末、改正案を了承した。

 ▼〝保守派〟としては、嫡出子と婚外子の相続分が同等では、浮気を誘発し、正しい法律婚による家族制度が崩壊してしまうということらしい。相続問題が起きた後、見たこともない婚外子が現れて、家族をめちゃくちゃにしてしまうというのだ。正しい法律婚というのは、随分簡単に崩れてしまうものだと、冷笑を浮かべてしまう。

 ▼知り合いの弁護士に言わせると、「相続でもめるのは、むしろ、嫡出子なのに親の面倒をみなかった人たちが現れて、平等の相続額を求めて紛糾するほうが多い」という。あるいは、正妻以外に不倫相手とその子供がいた場合、正妻を追い出し、不倫相手と結婚するケースと、不倫相手が身を引くケースを見てみよう。前者は嫡出子となり同等だが、後者は半分の相続額だ。前者を優遇することが、家族制度を守ることにつながるだろうか。

 ▼相続に差をつけたいのなら、遺言で行えばよく、遺留分を侵害しない範囲で、嫡出子を優遇できる。理のない対応をしている〝保守派〟の人たちは今一度、家族について考えた方がいい。

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