大言小語 目前の「25年問題」

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 高齢者住宅は00年の介護保険法施行を機に急増した。それから21年が経った今、高齢者住宅の経営状況に苦しむ事業者が増えているという。その理由は、なんと「建物と入居者の2つの老い」らしい。どこかで聞いた話だ。 

 ▼開業当初は建物も新しく、自立型の住戸には、そこでの楽しい暮らしに思いを描いた元気なシニアが入居してくれていた。ところが今は建物も設備もどこか古びて見え、元気だったシニアも介護が必要になり活気がない。将来のことを考えて見学に来たシニアは、そうした様子を見て、入居する意欲を失ってしまうことが多いという。

 ▼「2025年問題」が目の前に迫ってきた。団塊世代が全員75歳以上の後期高齢者になるため、介護施設や介護要員が大幅に不足し、〝介護難民〟が続出するという問題だ。手助けが必要な要介護者が、病院にも介護施設にも入れない。しかも一人暮らしのときはどうすればいいのか。超高齢社会がくることは前から分かっていたはずなのに、政府などの対策が先回りできていないのはもどかしい。

 ▼「2つの老い」は分譲マンションの管理の問題で指摘されてきた。大規模修繕や建て替えの決議が難しい最大の要因が建物の劣化と入居者の高齢化が同時に進んでいるからだと。それが高齢者住宅の経営問題ではわずか20年で表面化したということか。建物が劣化し、人が老いていくことは最初から分かっていたことなのに。

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