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パラダイムシフトの様相(上) コロナ禍で急激に変化する住宅産業 オシャレな装いのワケとは

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あいさつに立った青木慎治・東京営業本部長の様子
 コロナ禍は社会に急激な変化を生み出している。住宅産業もその例に漏れない。人々の暮らしがニューノーマルへと転換する中で、その変化はパラダイムシフトと称すべきものになりつつあるように感じられる。そこで3回に分けて変化の様相とその背景に迫る。 (住生活ジャーナリスト・田中直輝)

 積水ハウスの新拠点(店舗)「スムフムテラス青山」(東京・青山、昨年11月オープン)が4月上旬、報道関係者に公開された。店舗内外のデザインを外部デザイン事務所が担当。住まいづくりに関する展示物がほとんどない、アートギャラリーのような印象の施設で、実際にアーティストによる作品も展示されている。積水ハウスの店舗デザインは、これまで自社設計士によるものがほとんどだったから異色と言える。ただ、本題はこの施設のデザインではない。

 何より印象的なのは、そこで働くスタッフたちの姿。男性はジャケットにノーネクタイなどといったいでたちで、女性スタッフの中には金髪の人もいた。周辺エリアには有名なヘアサロンや高級ブティックが立ち並ぶ。そんな場所から飛び出てきたような、言葉が陳腐だがオシャレさで、それは少なくとも積水ハウスのような大手の現場ではかつてはほとんど見られなかった光景だ。

 公開に先立ち、あいさつをした青木慎治・東京営業本部長の服装も、従来とは異なる印象。紺のジャケットとネクタイにブルーのワイシャツ、白のパンツ姿。靴も紺のカジュアルシューズだ。ネクタイやワイシャツを着用していたのは、おそらく公の場であることを考慮したものだろうが、いずれにせよ、かつての同社幹部が醸し出していた、重々しいイメージを感じさせないものだった。

 なぜこのような装いなのか。この施設の対象は富裕層中の富裕層。積水ハウスの住まいに関する信頼性を承知した上で、他にはない一点ものの提案を求める、こだわりが極めて強い人たちだ。そうした顧客と接するのに、従来のステレオタイプな装いでは、顧客の関心と共感を得ることができない。オシャレないでたちが求められるのだ。

 なお、スムフムテラス青山はオフィスと店舗が一体化されているが、これまで収益に貢献してこなかったオフィスに営業拠点としての機能を付加する目的があることも付記しておく。そうした点からも、一昔前には考えられなかった様相が展開されている、パラダイムシフトを象徴する場所であることは間違いなく指摘できる。

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